とうとう、ミヤマツの挿し木が成功したと連絡ありました。小濁に移植します。
ミヤマツというのは、このへんの山にたくさんあって、子供の頃よく食べた。というのです。地域の昔の人は「美味しかった」とその思い出を語ります。山ぶどうの仲間のミヤマツ、辞書を調べても出てきませんが、そんなに詳しく調べるつもりもありません。ミヤマツはミヤマツであって、それ以外では無いのです。このストーリーこそ地域の食文化というものではないでしょうか。
現代の人が食べて美味しいかどうか、どんな評価をいただけるかは解りません。あるいは、売れる地域産品を開発することが良、なのかも解りません。誰かがやり遂げることなのか、誰の目にも触れず消えてしまうことか、それも解りません。
古民家作業にしても、このミヤマツの結実にしても、見果てぬ夢かもしれません。しかし現実となってどこかの誰かの心に届いたときそれがホンモノであるかがはっきりするはずです。
「初恋の人と再開してがっかりした」という話、耳にします。果たしてこの夢はどういう結末を迎えるのでしょう。