2012年2月27日月曜日

(3)一括管理:麹の作り方

昔は(今でも)習慣的に家で麹を作っていたと言います。慣れた人は、毛布にくるんでこたつに入れたり、あんかを使ったり、蒸し米でなく炊いた米でも作れると聞きました。要はポイントさえつかめていれば(麹菌の気持ちさえ解っていれば)決まりは無いということでしょう。むしろ温度計や時間といった数字は邪魔になることもあるだろうと思います。私は、白米ばかりではなく、玄米でも作る事がありますし、これからいろんな菌や品物で試していきたいので、数値の計測と観察を怠ることはありません。それによって菌と早く仲良くなりたいと思うのです。

10:50 室入れ

すみません、1時間も過ぎてしまいましたが10:50に室入れしました。

室入れと専門的に言うかどうか解りませんが、室とは先程の種付けした米を取り巻く環境のことで、米のほうは専門用語で「品温(ひんおん)」と言います。この2つの温度管理がこれからしばらくのポイントとなります。

私の場合の室は、蒸す時に使ったスチコンです。理由は(私にとっては)動力のため最もコストが安く、最も安定して温度が保てるからです。室入れの品温が30°Cであれば、特に理由がない限り35°Cに設定したきり最後まで構いません。室温固定ということです。しかし必ずしもこの環境がいいとは思っていません。サーモセンサーによって温度が下がると加熱し、温度が上がると停止を繰り返していること。室の空間が非常に狭いこと。ファンが回るため(風は直接あたらないけど)菌が音に落ち着かないのではないかという気がしています。

私はパン用に設計されたホイロも持っていますが、こちらは空間が大きく電源は100Vのため、よっぽど大量に麹を作る時以外は使いません。室について要は、麹がのんきに過ごせる場所であればなんでも良いということだと思います。最初から失敗続きだとやる気が無くなってしまいますので、電子式の芯音計と室温度を測る温度計の2つは用意してともかく一度は失敗するつもりでやってみるのが良いと思います。

さてこの後の温度の変化については、今晩一度ご紹介して、明日の朝の作業の後詳しくお知らせしようと思います。
それまでに一度、参考文献や材料について掲載したいと思います。お付き合いください。