2013年3月31日日曜日

閉会のご挨拶


(小濁発酵文化研究会 村越洋一記)

2年間の活動で述べ50名の皆さんにご登録いただいて進めてきた研究活動も本日をもって終了します。
(23年度小濁発酵文化研究会会員数29名/24年度小濁発酵文化研究会会員数21名)
実際にねおかんに来て参加されたかた、ブログ等を見ながらご自宅で研究活動をされたかた。本当にお疲れ様でした。

振り返ってみると様々な取り組みがありました。
23年度は専門学校に在学中の山口君が代表になって魚の発酵に取り組みました。
自分で海に潜り突いてきた魚でへしこを作り、日本海の海の幸を仕入れてくさやも作りました。池で釣ってきた鮒でなれずしを完成させ、一般の方に試食もしていただきました。

清水さんは、天然酵母で持てる力を出しきってくださいました。
自分で様々な酵母を起こしパンを作ったり仲間と協力して美味しいパンを作り、昔この地域でよく見かけたというミヤマツの酵母パンを発表してくれました。

彼らは研究成果として「トーク&フード 発酵物語」というミニフォーラムを開催。地元の企業からは、かんずり、鮎正宗酒造にご協力をいただき、思いがけない出会いと次年度に繋がる原動力を生み出してくれたのです。

24年度はおのおの自由に発酵食品に取り組むことになりました。
失敗に終わったザワークラウト作り、でも学べ、楽しかった。
参加者各自が自分なりの方法で味噌となる豆を育て、農に携わり、考え、ブログで報告してくれました。
タクアン作りは、これまた様々な方法で大根を用意して研修会を開いてこだわりのタクアンを楽しむ事ができ、無農薬のヌカとの出会いもありました。24年度会員の黒谷さんはこの指導と、夏の自主イベントの開催にも力を尽くしてくれました。
そして最後には、小濁の米で自らの手で麹を起こす挑戦をし、自らの意思で育てた大豆、それらと関わりながら味噌作りを行うまでに漕ぎ着けました。

これらは目に見えるほんの一部ですが、この小濁発酵文化研究会のブログに92のアップデートとして記録されています。

食や発酵を考え、行動し、あっと言う間の2年間の出来事。
ここまでの成果は、参加者全員のもので未来に繋がる素晴らしい宝だと思います。
そして今後それぞれが、発酵を通じて地域の食文化の育成や発信に携わっていただけることを願い、主宰者として感謝の思いを込め本研究会を閉じさせていただきます。